2017/05/06

アメリカ4月雇用統計(2017年)は非農業雇用+21.1万人、失業率4.4%の好結果に

米4月雇用統計が5月5日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +21.1万人(市場予想+19.0万人。前月分は+7.9万人、前々月分は+23.2万人に修正)

失業率 4.4%(市場予想4.6%)

前月雇用統計の3月非農業部門雇用者数は、悪天候の影響もあり+7.9万人(修正値)に終わりましたが、4月の非農業部門雇用者数は、+21.1万人と市場予想+19.0万人を上回り、+20万人の大台を回復しました。

失業率は、市場予想4.6%に対し、2007年5月以来約10年ぶりに4.4%となりました。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年5~2017年4
5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月
+4.3+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.5+21.6+23.2+7.9+21.1
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目2月3月4月
民間合計+22.2+7.7+19.4
財生産小計+8.8+2.3+2.1
建設業+5.4+0.1+0.5
製造業+2.2+1.3+0.6
サービス業小計+13.4+5.4+17.3
卸売業+1.08+0.11+0.82
小売業-2.87-2.74+0.63
輸送業+0.76+0.66+0.35
情報業-0.6-0.6-0.7
金融業+0.5+0.4+1.9
専門職+3.5+5.7+3.9
派遣業+0.98+1.3+0.58
教育・医療業+6.8+1.0+4.1
接客業+3.3+0.9+5.5
政府合計+1.0+0.2+1.7
総計+23.2+7.9+21.1
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月よりやや伸びました。
製造業は減速しました。

卸売業・小売業・金融業・教育医療業・接客レジャー業は前月より改善しました。
輸送業・情報業・専門職・派遣業は前月より減速しました。
政府部門は前月より伸びました。


失業率は前月より0.1ポイント改善し約10年ぶりに4.4%となりました。
労働参加率は、前月より0.1ポイント低下し62.9%でした。

平均賃金は、前月の26.12$(修正値)から0.3%上昇し26.19$になりました。市場予想と同じ上昇率でした。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の8.9%から0.3ポイント改善し8.6%でした。

失業率の推移は

米失業率の推移のグラフ2016年5月~2017年4月
5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月4月
4.74.94.94.94.94.84.64.74.84.74.54.4
単位:%


4月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+21.1万人、失業率も4.4%と市場予想より良く、6月FOMCでの利上げの可能性を高める結果となりました。

2017/04/08

アメリカ3月雇用統計(2017年)は非農業雇用+9.8万人と予想下回るも利上げ路線に影響なしか

米3月雇用統計が4月7日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +9.8万人(市場予想+18.0万人。前月分は+21.9万人、前々月分は+21.6万人に修正)

失業率 4.5%(市場予想4.7%)

3月雇用統計は、非農業部門雇用者数の先行指標とみられる3月ADP全国雇用者数が+26.3万人と市場予想+18.5万人を大きく上回っていたため、かなり楽観視されていましたが、非農業部門雇用者数は市場予想+18.0万人に対し+9.8万人と大きく下回る結果になりました。しかし、これは3月に悪天候の日が多かったためにその影響が出たとみる向きがあり、あまり悪材料視されてはいないようです。

一方、失業率は市場予想4.7%に対し4.5%となり、2007年4月の4.5%以来の約10年ぶりの低水準になりました。労働市場のたるみはかなり解消されてきているようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年4~2017年3
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
+15.3+4.3+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.5+21.6+21.9+9.8
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目1月2月3月
民間合計+20.4+22.1+8.9
財生産小計+5.1+9.6+2.8
建設業+3.4+5.9+0.6
製造業+1.2+2.6+1.1
サービス業小計+15.3+12.5+6.1
卸売業+0.64+0.79-0.04
小売業+3.53-3.09-2.97
輸送業-1.29+0.81+0.35
情報業-0.8-0.4-0.3
金融業+3.0+0.6+0.9
専門職+5.9+3.6+5.6
派遣業+1.51+0.89+1.05
教育・医療業+1.7+6.6+1.6
接客業+1.5+2.7+0.9
政府合計+1.2-0.2+0.9
総計+21.6+21.9+9.8
単位:万人
※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は悪天候のため減速しました。
製造業も伸びが鈍化しました。

卸売業・小売業・輸送業・情報業・教育医療業・接客レジャー業は前月より減速しました。
金融業・専門職・派遣業は前月より改善しました。
政府部門はプラス転換しました。


失業率は前月より0.2ポイント改善し4.5%となり、約10年ぶりの低水準となりました。
労働参加率は、前月と同じ63.0%でした。

平均賃金は、前月の26.09$から0.2%上昇し26.14$になりました。市場予想と同じ上昇率でした。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.2%から0.3ポイント改善し8.9%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2016年4月~2017年3月
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
5.04.74.94.94.94.94.84.64.74.84.74.5
単位:%


3月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+9.8万人と市場予想を大幅に下回る結果でしたが、悪天候の影響もあり、今後の利上げ路線についてあまり悪材料視されることはないとのマーケットの見方が多いようでした。失業率は、約十年ぶりの4.5%という低水準になる好結果でした。

2017/03/11

アメリカ2月雇用統計(2017年)は非農業雇用+23.5万人も平均賃金は予想に届かず

米2月雇用統計が3月10日に発表されました。今回はいつもの第1金曜日ではなく、第2金曜日になりました。

非農業部門雇用者数 +23.5万人(市場予想+20.0万人。前月分は+23.8万人、前々月分は+15.5万人に修正)

失業率 4.7%(市場予想4.7%)

2月FOMC議事録発表後、イエレンFRB議長をはじめFOMC関係者たちが3月FOMCでの利上げの可能性に次々言及し、マーケットでは3月の利上げを90%以上織り込むという状況になりました。そのため、2月雇用統計はよほど悪化しない限り3月利上げに影響しないという見方が多く、いつもの雇用統計よりは注目度が若干下がりましたが、FOMC関係者らが予想している年3回の利上げが4回に上方修正されるような根拠となる好結果になるかどうかが注目点でした。

非農業部門雇用者数は+23.5万人となり、市場予想+20.0万人を上回り好調な結果でした。失業率も市場予想通り4.7%に低下し、引き続き好結果をキープしました。ただ、後述しますが平均賃金は市場予想に届かず、そのため年4回利上げの根拠には足らないとみる向きが多いようです。

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年3~2017年2
3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月
+22.5+15.3+4.3+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.5+23.8+23.5
単位:万人

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目12月1月2月
民間合計+15.0+22.1+22.7
財生産小計+3.2+5.4+9.5
建設業+1.2+4.0+5.8
製造業+1.8+1.1+2.8
サービス業小計+11.8+16.7+13.2
卸売業+0.16+0.59+0.99
小売業+1.33+3.99-2.60
輸送業+1.34-1.02+0.88
情報業-0.6-0.3±0.0
金融業+2.2+3.2+0.7
専門職+3.6+4.6+3.7
派遣業-1.74+0.65+0.31
教育・医療業+5.0+2.1+6.2
接客業+0.5+2.4+2.6
政府合計+0.5+1.7+0.8
総計+15.5+23.8+23.5
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は好天候に恵まれ大きく伸びました。
製造業も堅調に伸びました。
卸売業・輸送業・情報業・教育医療業・接客業は前月より改善しました。
小売業・金融業・専門職・派遣業は前月より減速しました。
政府部門は前月より減速しました。


失業率は前月より0.1ポイント改善し、4.7%になりました。
労働参加率は、前月の62.9%から0.1ポイント上昇し63.0%になりました。

平均賃金は、前月の26.03$(修正値)から0.2%上昇し26.09$になりました。マーケットでは前月比+0.3%が予想されていたので、やや物足りない結果となりました。そのため、非農業部門雇用者数と失業率は好結果でしたが、年4回利上げ予想はあまり高まっていないようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.4%から0.2ポイント改善し9.2%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2016年3月~2017年2月
3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月
5.05.04.74.94.94.94.94.84.64.74.84.7
単位:%

2月雇用統計は、非農業部門雇用者数・失業率ともに好結果で、3月利上げに向けて支障のない結果でした。しかし、平均賃金の伸びは市場予想を下回り、年4回利上げ期待を高めるまでは至らないとの見方が多いようです。

2017/02/04

アメリカ1月雇用統計(2017年)は非農業雇用予想上振れの+22.7万人も賃金の伸び鈍化

米1月雇用統計が2月3日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +22.7万人(市場予想+18.0万人。前月分は+15.7万人、前々月分は+16.4万人に修正)

失業率 4.8%(市場予想4.7%)

非農業部門雇用者数の過去データが改変になっていたので、変更しました。
非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年2月~2017年1月
2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月
+23.7+22.5+15.3+4.3+29.7+29.1+17.6+24.9+12.4+16.4+15.7+22.7
単位:万人

1月雇用統計は、先行指数の1月ADP全国雇用者数が+24.6万人と市場予想+16.8万人に対して大幅上振れだったために、非農業部門雇用者数の上振れ期待が高まっていました。

結果は、非農業部門雇用者数+22.7万人と、市場予想+18.0万人に対してADP全国雇用者数と同様に大幅上振れということになりました。

失業率は市場予想4.7%に対して4.8%と、前月より0.1ポイント悪化しましたが、労働参加率の上昇の影響のためということで問題視されていないようです。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目11月12月1月
民間合計+17.8+16.5+23.7
財生産小計+3.5+1.5+4.5
建設業+2.8+0.2+3.6
製造業±0.0+1.1+0.5
サービス業小計+14.3+15.0+19.2
卸売業+0.56+0.12+0.3
小売業-1.29+3.35+4.59
輸送業+2.18+1.93-0.4
情報業-1.2-0.4+0.3
金融業+1.2+2.3+3.2
専門職+4.6+3.2+3.9
派遣業+2.55-1.28+1.48
教育・医療業+3.1+4.5+2.4
接客業+4.4+1.7+3.4
政府合計-1.4-0.8-1.0
総計+16.4+15.7+22.7
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は大幅に伸びました。
製造業は減速しましたがプラスでした。
卸売業・小売業・情報業・金融業・専門職・派遣業・接客レジャー業は前月より改善しました。
輸送業・教育医療業は前月より減速しました。
政府部門はマイナスが継続しました。


失業率は前月より0.1ポイント悪化し4.8%になりました。
労働参加率は、前月の62.7%から0.2ポイント上昇し62.9%になりました。失業率が悪化しましたが、労働参加率が上昇した影響として問題視されていないようです。

平均賃金は、前月の25.97$(修正値)から0.1%上昇し26.00$になりました。前月が26.00$から25.97$へ下方修正され、今月の伸びも0.1%と低い伸びだったので、この点はマーケットで懸念されているようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.2%から0.2ポイント悪化し9.4%でした。

失業率の推移は、

米失業率の推移のグラフ2016年2月~2017年1月
2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月
4.95.05.04.74.94.94.94.94.84.64.74.8
単位:%

1月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る+22.7万人となりましたが、平均賃金の伸びが鈍化し、マーケットに懸念を抱かせる点もある結果でした。

2017/01/07

アメリカ12月雇用統計(2016年)は非農業雇用+15.6万人も平均賃金が大幅上昇

米12月雇用統計が1月6日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +15.6万人(市場予想+17.5万人。前月分は+20.4万人、前々月分は+13.5万人に修正)

失業率 4.7%(市場予想4.7%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2016年1月~2016年12月
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
+16.8+23.3+18.6+14.4+2.4+27.1+25.2+17.6+20.8+13.5+20.4+15.6
単位:万人

昨年の12月のFOMCでは、1年ぶりに0.25%の利上げが決定されました。今年は年3回の利上げが見込まれていますが、12月雇用統計では、非農業部門雇用者数が大崩れしない限り、年3回利上げの見込みが継続するとみられていました。

結果は、非農業部門雇用者数は+15.6万人と市場予想+17.5万人は下回りましたがまずまずの数字でした。失業率は、前月より0.1ポイント悪化し4.7%になりましたが、労働参加率の改善があり問題視されていないようです。

一方、後述しますが平均賃金が大幅に上昇し、マーケットは非農業部門雇用者数の下振れや失業率の悪化よりも、平均賃金の上昇を好感し評価したようです。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目10月11月12月
民間合計+14.6+19.8+14.4
財生産小計+0.8+1.3+1.2
建設業+1.4+1.7-0.3
製造業-0.4-0.7+1.7
サービス業小計+13.8+18.5+13.2
卸売業+0.7+0.48+0.2
小売業-0.23+1.95+0.63
輸送業+1.3+1.14+1.47
情報業-0.2-1.2-0.6
金融業+0.8+0.8+1.3
専門職+4.2+6.5+1.5
派遣業+0.52+2.38-1.55
教育・医療業+5.0+4.3+7.0
接客業+2.0+3.7+2.4
政府合計-1.1+0.6+1.2
総計+13.5+20.4+15.6
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業はマイナス転換しました。
製造業は5ヵ月ぶりにプラス転換しました。
輸送業・金融業・教育医療業は前月より改善しました。
卸売業・小売業・情報業・専門職・派遣業・接客レジャー業は前月より減速しました。
政府部門は前月より改善しました。


失業率は前月より0.1ポイント悪化し4.7%になりました。
労働参加率は、前月の62.6%(修正値)から0.1ポイント上昇し62.7%でした。労働参加率の上昇があったために、失業率の悪化は問題視されていないようです。

平均賃金は、前月の25.90$(修正値)から0.4%増加し26.00$でした。前年比では+2.9%になり大幅増となりました。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.3%から0.1ポイント改善し9.2%でした。

失業率の推移は

米失業率の推移のグラフ2016年1月~2016年12月
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
4.94.95.05.04.74.94.94.94.94.84.64.7
単位:%


12月雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想を下回る+15.6万人、失業率も前月より悪化の4.7%でしたが、平均賃金が前月比+0.4%、前年比+2.9%と大幅に上昇する結果で、2017年の利上げ3回の見込みの障害になるものではありませんでした。

2016/12/03

アメリカ11月雇用統計(2016年)は非農業雇用+17.8万人、失業率は4.6%と12月利上げはかなりの確率で実施か

米11月雇用統計が12月2日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +17.8万人(市場予想+18.0万人。前月分は+14.2万人、前々月分は+20.8万人に修正)

失業率 4.6%(市場予想4.9%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2015年12月~2016年11月
12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月
+27.1+16.8+23.3+18.6+14.4+2.4+27.1+25.2+17.6+20.8+14.2+17.8
単位:万人

すでにマーケットでは12月13~14日に開催されるFOMCでの利上げをかなり織り込んでいましたが、12月雇用統計は非農業部門雇用者数+17.8万人、失業率4.6%と、非農業部門雇用者数は市場予想をやや下回りましたがまずまずの結果で12月利上げを後押しするものでした。

失業率は4.6%まで低下し、2007年8月以来の低水準となりました。ただ、後述しますが労働参加率低下の影響もあるようです。

米FOMC声明・議事録まとめの11月FOMC議事録でも書きましたが、FOMC投票権持ちの過半数の参加者は利上げに前向きで、今回の11月雇用統計を含めて最近の米経済指標も好調なので、12月利上げはかなりの確率で実施されることが予想されます。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目9月10月11月
民間合計+20.5+13.5+15.6
財生産小計+2.1+0.7+1.7
建設業+2.6+1.4+1.9
製造業-0.6-0.5-0.4
サービス業小計+18.4+12.8+13.9
卸売業+1.14+0.79+0.28
小売業+2.25-0.89-0.83
輸送業-0.32+1.22+0.89
情報業+0.5-0.3-1.0
金融業+0.2+0.9+0.6
専門職+8.7+4.8+6.3
派遣業+3.36+0.73+1.43
教育・医療業+3.8+4.4+4.4
接客業+0.8+1.5+2.9
政府合計+0.3+0.7+2.2
総計+20.8+14.2+17.8
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月より改善しました。
製造業は変わらずマイナスで低調です。
専門職・派遣業・接客業は前月より改善しました。
卸売業・小売業・輸送業・情報業・金融業は前月より減速しました。
教育医療業は前月と同値でした。
政府部門は前月より改善しました。


失業率は市場予想4.9%に対し4.6%になり、前月から0.3ポイント大幅に改善しました。
労働参加率は、前月の62.8%から0.1ポイント低下し62.7%でした。失業率の低下は労働参加率の低下の影響もあるようです。

平均賃金は、前月の25.92$から0.1%低下し25.89$でした。前月比マイナスになりましたが、暦上の歪みの影響があり問題視されないという見方があるようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.5%から0.2ポイント改善し9.3%でした。2008年4月の9.2%以来の低水準でした。

失業率の推移は

米失業率の推移のグラフ2015年12月~2016年11月
12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月
5.04.94.95.05.04.74.94.94.95.04.94.6
単位:%


トランプ氏が大統領選に勝利した後のマーケットは、減税・財政出動期待等の高まりにより事前予想に反してドル高・株高で推移し、ネガティブな反応ではありませんでした。11月雇用統計はじめ直近の米経済指標も好調のものが多く、12月利上げへの環境は整ったとして利上げはかなりの確率で実施されるという予想が多くなりました。

2016/11/05

アメリカ10月雇用統計(2016年)は非農業雇用+16.1万人、失業率4.9%と12月利上げに支障ない結果

米10月雇用統計が11月4日に発表されました。

非農業部門雇用者数 +16.1万人(市場予想+17.3万人。前月分は+19.1万人、前々月分は+17.6万人に修正)

失業率 4.9%(市場予想4.9%)

非農業部門雇用者数の推移は、

米非農業部門雇用者数の推移のグラフ2015年11月~2016年10月
11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月
+28.0+27.1+16.8+23.3+18.6+14.4+2.4+27.1+25.2+17.6+19.1+16.1
単位:万人

米大統領選の選挙が8日にせまり、マーケットの関心はほとんど大統領選の方へ向けられていていつもより注目度の低かった10月雇用統計ですが、非農業部門雇用者数が市場予想+17.3万人に対し+16.1万人、失業率が4.9%とまずまずの結果でした。

10月雇用統計の結果を受けて、FOMC投票権持ちのフィッシャー・FRB副議長は「最新のデータはさらに利上げの論拠を強めた」「米労働市場は完全雇用状態に近い」と12月利上げの可能性の高まりを示唆しています。

非農業部門雇用者数の民間の内訳と政府機関合計は、

項目8月9月10月
民間合計+13.2+18.8+14.2
財生産小計-2.6+1.4±0
建設業-0.6+2.3+1.1
製造業-1.6-0.8-0.9
サービス業小計+15.8+17.4+14.2
卸売業+0.34+1.19+0.63
小売業+1.68+2.22-0.11
輸送業+1.89-0.31+0.75
情報業-0.1+0.1+0.4
金融業+1.8+0.4+1.4
専門職+2.8+7.8+4.3
派遣業-0.28+3.1+0.64
教育・医療業+5.6+3.9+5.2
接客業+1.0+0.7+1.0
政府合計+4.4+0.3+1.9
総計+17.6+19.1+16.1
単位:万人

※重複やその他等あるので各項目を合計しても総計にはなりません。

建設業は前月より減速しました。
製造業は引き続きマイナスのままで低調です。
輸送業・情報業・金融業・教育医療業・接客レジャー業は前月より改善しました。
卸売業・小売業・専門職・派遣業は前月より減速しました。
政府部門は前月より伸びました。


失業率は市場予想と同じ4.9%で、前月より0.1ポイント改善しました。
労働参加率は、前月の62.9%から0.1ポイント低下し62.8%でした。

平均賃金は、前月の修正値25.82$から0.4%上昇し25.92$でした。
平均賃金の大きな伸びが、12月利上げを後押しすると高評価されているようです。

本人の意に反して職探しをあきらめた人や、正規雇用を望みながらパートタイムで働く人を含めたU6失業率は、前月の9.7%から0.2ポイント改善し9.5%でした。2008年4月の9.2%以来の低水準でした。

失業率の推移は

米失業率の推移のグラフ2015年11月~2016年10月
11月12月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月
5.05.04.94.95.05.04.74.94.94.95.04.9
単位:%


10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+16.1万人、失業率が4.9%とまずまずの結果で、平均賃金も前月比0.4%上昇するなど12月利上げに支障のない結果と評価されているようです。

ただ、12月13~14日の今年最後のFOMC前にもう一度雇用統計があり、そちらも無難な結果が出る必要がありそうです。そして、なんといっても米大統領選の影響が大きいと見込まれており、特にトランプ氏が勝利すると金融市場が大荒れになると予想されているので、状況によっては12月利上げが難しくなるという見方もマーケットにはあるようです。ヒラリー氏勝利の場合は12月利上げへのハードルはかなり低そうですが、トランプ氏勝利の場合、12月利上げの見極めは、大統領選後の市場動向が落ち着くのを待ちながら、11月雇用統計をはじめ各指標を見つつということになりそうです。